個人投資家にとって家計簿をつけることは、投資戦略上のレーダーの役割を果たしていると言ってもいい。
ただ、精密に将来を設計したところで、人生にはいろいろなことが起こりえます。
まずもって、予定通りにはいきません。
「人生には、上り坂もあれば、下り坂もある。
そしてま坂(=マサカー)という坂もある」というのが現実です。
仕事の収入や投資の利回りも予定通りにいくとは限りません。
事故や病気など予定外の出費があったらパニックになるような、かつかつのマネープランを立てたところで、なんの役にも立ちません。
人生は計算通りにはいかないものなのです。
大きな出費に対して柔軟に対応できるような、ごくおおざっぱなプランであるほうが実務的であり実戦的です。
先がわからないからこそ、とりあえず漠然としたものでもライフプランを立てておくということが求められるのです。
結婚して子供が生まれると、想定すべき生活の内容が徐々に具体的になってきます。
その現実にあわせて生活防衛資金を準備して、資産運用を進めていけばよいのです。
ですから、ライフプランは毎年見直したほうがいいと思います。
個人投資家の投資戦略上、見直すべき重要な対象は、個別株の銘柄ではなくて、ライフプランなのです。
その場合、見直しの中心となるのは、生活防衛資金の金額と、目標とすべき老後資金の総額ということになります。
将来を予測するということで申しあげると、いまの子供たちは本当に大変だと思います。
10年前に現在の自分が置かれている環境を予測できたかどうか、考えてみてください。
ちなみにわたしはできませんでした。
次に、10年前に現在の自分の会社が置かれている状況を予測できたかどうか、考えてみてください。
わたしはこれもできませんでした。
そして、将来を予測することは、これからもっと困難になるだろうと感じています。
というのも、世の中が変化するスピードが速すぎるからです。
変化は速度を増している感じすらします。
将来を予測することは、本当にむずかしいことなのです。
10年後はどうなっているでしょうか。
わたしには想像もつきません。
わたしの予測が的中するとするならば、それは「多くの人が抱いている予測は外れるだろう」ということです。
予測というものは、当たること自体めずらしいことであり、世の中の変化のスピードが上がれば、ますます当たらなくなると思われます。
そういう意味では、これまでの常識だった、いわゆる「成功の方程式」というものはなくなっていくと思います。
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